導入事例備後漬物株式会社

備後漬物株式会社

食品製造業の製造記録と品質管理帳票を電子化し、わずか1年で4部門展開と年間182時間削減を実現した事例

カイゼン効果

各ラインから提出される製造記録を、事務所スタッフが日付ごとに分類・並び替えする作業に1日30分を要していた。さらに、ラミネート帳票に書いた記録を1枚1枚コピー機でコピーして保管する作業も発生していた。

データで提出されるようになり、並び替え作業とコピー作業が全て不要に。1日30分×365日で、年間約182時間(約23営業日分)の工数削減を実現。コピー用紙代も削減。

ラミネート帳票に消せるマジックで記入し、コピーを取ってから原本を消して使い回す運用だった。コピーを取り忘れると記録が失われる。

送信ボタンを押すだけで自動的にデータが保存され、紛失リスクが完全にゼロに。押し忘れてもタブレット内にデータが残るため、記録が失われることがなくなった。

手書きの記録は、筆跡のクセが強い字もあり読み取りが困難だった。例えば数字の「1」が「7」に見えるなど、記録の正確性に影響が出ていた。

プルダウン選択や数字入力で統一され、誰が入力しても正確な記録が残るようになり、外国人スタッフでも問題なく帳票記入を担当できるようになった。

外部機関の監査時にトレーサビリティ資料の提示を求められると、事務所まで紙の記録を取りに行く必要があった。紛失していた場合は、急いで生産現場を探すこともあった。

パソコンがあればその場で即座に検索・提示できるようになった。移動時間の短縮と紛失リスクの回避を同時に実現。

  • 生産本部 本社工場 副工場長 村上 友孝

  • 管理本部 DX推進室 谷本 亜依

  • 管理本部 DX推進室 彌重 昭寛

  • 品質管理部 岡野 紗季

  • 生産本部 生産管理部 営繕・設備保全課 西川 亮輔

「紙からの脱却」で生まれた新たな価値。
紙帳票レイアウトを維持したまま実現した現場主導のDX

広島県福山市の備後漬物株式会社は、1946年(昭和21年)創業の食品メーカー。漬物業界のリーディングカンパニーとして、日本人の味覚に合った商品開発を続けている。本社工場と関東工場の2拠点で製造を行い、関東・関西・九州に営業拠点を持つ。多くの外国人スタッフも活躍している同社では、2024年にi-Reporterを導入し、

  1. 製造部・品質管理部での記録管理: 製造数管理表、賞味期限印字確認表などをデジタル化し、年間182時間の工数削減
  2. 購買部での品質評価: 白菜受け入れ時に画像と評価点数を記録し、農家へのフィードバックに活用
  3. 営繕課での設備点検: 排水処理施設、受電設備など3種の帳票をデジタル化し、屋外点検の効率化を実現

を達成。

特に注目すべきは、既存の紙帳票レイアウトをそのまま電子化できたことで、わずか1年で生産部、品質管理部、購買部、営繕課と複数部門への横展開を実現した点だ。DX推進室と各部署の兼務者が連携し、現場主導で進めたことが成功の鍵となった。

会社概要

漬物業界のリーディングカンパニーとして伝統と革新を融合

備後漬物株式会社は、1946年(昭和21年)に創業し、1950年(昭和25年)に法人化された食品メーカーである。日本人の味覚に合った商品作りを追求し、現在では漬物業界のリーディングカンパニーとして、漬物・キムチの製造販売を中心に事業を展開している。

備後漬物様_商品一覧

生産拠点としては本社工場(広島県福山市)と関東工場の2工場を持ち、営業拠点は関東、関西、九州の3拠点を展開。常に安定した商品供給が可能な体制を整えている。

多角経営と独自の商品開発

漬物製造以外にも多角経営を推進しており、商業施設でたこ焼きを販売する「たこ風船」、冷凍食品事業の「岡本食品」、鶏卵加工事業の「福山コープ」をグループ企業として展開している。

同社の製品の強みは、日本人の味覚に合った商品開発にある。最初に展開した「和風キムチ」は、当時主流だった韓国風キムチに対し、子供から大人まで食べられるよう辛さと酸っぱさを抑えたもので、同社の成長のきっかけとなった商品だ。日本が出汁の文化であることから、旨味やコクを加えた商品作りが同社の強みとなっている。

また、少子高齢化という時代のニーズに合わせ、健康志向に特化した「たっぷり生姜入り白菜キムチ」や、少量化した「小分けパック」にも力を入れている。

品質管理体制の徹底

品質管理面では、本社工場と関東工場で食品安全マネジメントシステムFSSC 22000を取得。この品質基準に基づいた製造工程により、安定した品質の商品を提供できる体制を整えている。

企業理念として「食を通じて家庭に幸せと感動をお届けする」を掲げ、「美味しいをずっとそばに」をスローガンに、伝統と革新を融合させた物作りに取り組んでいる。

紙帳票運用の限界と現場の困りごと

水、外国人スタッフ、記入漏れ。複合的な課題を抱える現場

i-Reporter導入前、備後漬物では紙帳票による記録管理を行っていたが、複数の課題を抱えていた。

DX推進室の谷本氏は当時の状況をこう振り返る。

「現場では製造記録を紙に記入していたのですが、水が多い環境のため、紙の取り扱いが難しいという課題がありました」

この課題に対し、同社では紙を印刷したものをラミネート加工し、消せるマジックで書き込み、その後1枚1枚コピーを取るという運用を行っていた。ラミネートを消して使い回すため、コピーの取りミスやマジックのインク滲みにより文字が判読できないことがあり、生産現場から改善の声が上がっていた。

備後漬物様_ラミネート加工

DX推進室の彌重氏は、「ラミネート帳票にマジックで書くとインクがにじんで文字が判読できないことがあり、生産現場から改善の声が上がっていました」と語る。

備後漬物様_紙記録と水の問題

外国人スタッフの筆跡問題と記録の統一性

同社では多くの外国人スタッフが業務に従事しており、手書き記録には特有の課題があった。

営繕課の西川氏は、「紙帳票では個人の筆跡の違いが大きく、見間違いが発生して帳票のミスが起きることがありました」と説明する。

谷本氏も、「外国人の方は手書きで日本語を書くことに不慣れな方もおり、書いていただいた内容の読み取りが難しいことがありました」と当時の課題を語る。

例えば、数字の「1」が「7」に見えるといったケースもあり、記録の正確性に影響を与えていた。

備後漬物様_日本語のハードル

記入漏れと紛失のリスク

記入漏れや記録の紛失も深刻な問題だった。

谷本氏は、「記録する際に必須項目が抜けてしまったり、記入欄がずれていることに気付かないまま提出してしまうことが多発していました」と振り返る。

さらに、記入ミスが発覚するのは1日の記録が終わった夕方、事務所でチェックするタイミングだった。そのため、現場に戻って確認する必要があり、すでに作業が終了していることも多く、当時現場にいた人を探して確認するという手間が発生していた。

品質管理部の岡野氏は紙記録の紛失リスクの深刻さを語る。

集計作業と保管の手間

記録の集計と保管にも大きな手間がかかっていた。

岡野氏によると、「各ラインからバラバラに提出される製造記録を、事務所スタッフが日付ごとに分類・並び替える作業に1日30分ほどかかっていました」という。

この並び替え作業は365日行われるため、年間で約182時間もの工数がかかっていた計算になる。

さらに、ラミネート帳票への記入後は毎回コピー機でコピーして記録を残していたため、用紙代も継続的に発生していた。

備後漬物様_並び替え作業

監査対応の課題

外部機関の監査時にも課題があった。品質管理部では、トレーサビリティ資料を提出する際、紙のデータを事務所に保管しており、取りに行く移動時間や紛失のリスクがあった。

岡野氏は、「監査時にトレース資料の提示を求められると、事務所まで取りに行く必要があり、移動時間がかかりました。紛失していて見つからないときは、急いで生産現場を探すこともありました」と当時の苦労を語る。

i-Reporter導入の決め手は、
既存レイアウトを維持した電子化と現場の使いやすさ

複数ツールとの比較検討

DX推進を検討する中で、同社は複数のツールを比較検討した。

谷本氏は、「複数の業者さんを比較させていただいて」と語る。その中で、i-Reporterを選んだ最大の理由は、既存の紙帳票レイアウトをそのまま電子化できる点だった。

「トレース帳票はそのままの状態で残す必要がありますし、レイアウトが大きく変わると現場の方に開発に深く関わっていただく必要があり、このスピード感で進めることが難しくなります。また毎月の費用が発生するので、できるだけ早く運用に乗せたいという考えから、この形を選びました」(谷本氏)

備後漬物様_紙帳票をそのまま電子化

現場のスムーズな移行と教育負荷の抑制

岡野氏は、現場の状況を踏まえた導入判断について次のように語る。

現場ではベテラン従業員が多く、新しい仕組みを導入すると習熟に時間がかかるうえ、
操作ミスのリスクも高まります。できるだけ現場の負担を軽減したいと考えていました

紙帳票と同じレイアウトを維持することで、現場への教育コストを最小限に抑えることができた。

外国人スタッフでも使いやすいタブレット操作

外国人スタッフが多い現場では、タブレット操作の方が受け入れられやすいという発見もあった。

谷本氏は、「最近はスマートフォンを使う方が多く、タブレット入力に慣れている方が多いです。海外の方は手書きで日本語を書くよりも、タブレットでプルダウン選択する方が使いやすく、すぐに慣れていただけました」と語る。

西川氏も同様に、「iPadは世界中で認知されているツールなので、触れること自体に抵抗はありません。むしろ日本人の年配の方の方が抵抗があり、海外の方の方が説明すると受け入れてもらいやすいです」と述べている。

実際、多くの外国人スタッフが従事する同社において、プルダウン選択や数字入力で記録できることは、正確な情報を記録する上で非常に重要な要素となった。

生産本部 本社工場 副工場長の村上氏は、「外国人スタッフでも帳票を担当できるようになりました。漢字を書くのは難しくても、選択したり読むことはできるので、多様化の時代には電子化は非常に意味があると感じています」と、デジタル化の効果を実感している。

現場主導のDX推進体制が成功の鍵

DX推進室と各部署の兼務者による連携

備後漬物のDX推進が成功した背景には、組織体制の工夫があった。

谷本氏は、「当社ではDX推進室に主務メンバーが4人おり、それ以外に各部署に兼務者を配置しています。生産部や品質管理部にも若手メンバーでDXを担当する方がいます」と説明する。

i-Reporter導入においても、DX推進室だけで進めるのではなく、兼務者が製品選定の段階から参加し、現場を巻き込みながら進めたという。

「i-Reporterの導入は、DX推進室だけで進めるのではなく、兼務者の2人にツール選定の段階から参加していただき、現場を巻き込みながら進めました」(谷本氏)

兼務者は現場の課題に詳しいため、「始める前から現場でどういう課題が起きそうか、どういう問題があるかを把握していたので、それぞれの得意分野を生かして進めることができました」という。

明確な役割分担が迅速な展開を実現

同社が約1年で複数部門への横展開を実現できた背景には、明確な役割分担があった。

谷本氏は、「DX推進室はプロジェクト管理と帳票開発に注力し、品質管理部はタブレットやタッチペンなど工場内への機材持ち込みの許可・確認を担当しました。生産部はパートさんや実習生への操作説明を担当し、DX推進室は一切関与していません。それぞれの役割に集中したことで、早く進めることができました」と語る。

段階的な展開と現場からのフィードバック

導入は段階的に進められた。最初は糖しぼりラインから運用を開始し、徐々に他のラインにも拡張していった。

谷本氏は、「最初は糖しぼりラインから運用を始め、ラインを拡張する中で改善を重ねました。当初は紙をそのまま移行しただけでしたが、現場から『商品を選択したら、その行を全部必須にしたい』といったアイデアをいただき、少しずつ機能を追加していきました。紙では難しかったことが、タブレットでは実現できました」と、現場からのフィードバックを取り入れながら改善を重ねたことを語る。

西川氏も段階的な展開の重要性を強調する。

「全工程に同時展開すると、工程ごとに入力方法が異なるため、教える側の負担が大きくなります。1ヶ所でできるようになってから水平展開する方が、失敗が少ないと考えています」

教育資料の工夫

現場への教育にも工夫があった。西川氏は、年配の日本人従業員向けに、写真を使った手順書を作成した。

「写真を撮って手順書にし、こういう流れでできますよという形で教育資料を作成しました。操作方法を視覚的に示すことで、理解しやすくしています」(西川氏)

このような地道な取り組みが、スムーズな現場展開を支えた。

製造部・品質管理部:紙紛失ゼロ、年間182時間削減を実現

製造数管理表と賞味期限印字確認表の電子化

生産部では、製造数管理表や賞味期限印字確認表など、複数のラインで帳票を使用している。各ラインや梱包エリアごとに1帳票ずつ運用し、製造した商品、製造時間、賞味期限の印字記録、機械の設定温度などを記録している。

岡野氏は、「どの商品をいつ作ったか、賞味期限の印字が正しいか、機械の設定温度に異常がないかなど、製造における記録を残すために使用しています」と説明する。

品質管理部では、生産部が記入・提出した内容のチェックを行い、問題発生時に保管されている記録を再確認する際に利用している。

必須項目設定で記入漏れを防止

紙運用時の記入漏れ問題を解決するため、必須項目を設定した。

岡野氏は、「必須項目を設定すると、記入漏れがあれば保存時に赤く表示され、その日のうちに気付けます。記憶が新しいうちに修正できるので、トラブル時に記入漏れがあるという事態を防げます」と、必須項目設定の効果を語る。

備後漬物様_必須制御

自動保存機能でデータ消失を防止

データの消失を防ぐため、自動保存機能も工夫して実装している。

岡野氏によると、「最初はデータを誤って消してしまうことがありましたが、DX推進室が工夫してくれて、項目を入力すると一時保存される仕組みになりました。途中までのバックアップが残るので安心です」という。

谷本氏は、さらに詳しく説明する。

「予定停止や開始時間などの重要なデータは、入力時に必ずクラウドサーバーに保存するネットワークを設定しています。i-Reporter自体の自動保存機能に加え、日本語に不慣れな実習生が誤ってデータを消してしまうトラブルが発生したため、このような保存方法を採用するようになりました」

備後漬物様_自動保存

VLOOKUPによる賞味期限自動表示

帳票設計では、ExcelのVLOOKUP関数を活用した工夫もある。

谷本氏は、キムチ第3ラインの製造数管理表について、「帳票の左上に今日の日付が自動入力され、ExcelのVLOOKUP関数で各商品の賞味期限が自動表示される仕組みです」と説明する。

さらに、「商品パッケージの賞味期限がドット形式のため、VLOOKUP機能を使ってExcel側でドット形式に変換してから、i-Reporterで表示させています」という細かな配慮も施されている。

備後漬物様_VLOOKUP

紙紛失ゼロと年間182時間の削減

i-Reporter導入により、最も大きな効果の一つが紙の紛失防止だった。

岡野氏は、「データで提出されるようになり、紛失がなくなりました。ラミネート紙を消して使い回していたときはコピーを忘れるとデータが失われましたが、今は送信ボタンを押せば終わりです。押し忘れてもタブレットにデータが残っているので安心です」と効果を実感している。

さらに、データで提出されるようになったことで、並び替え作業が不要になった。

「現場からバラバラに提出される製造記録を、事務所スタッフが日付ごとに分類・並び替えする作業に時間をかけていました。データで提出されるようになり、ひとまとめで出してもらえるので、並び替え時間が全てなくなりました。1日30分かけていた作業が削減され、365日で年間182時間ほど削減できました」(岡野氏)

備後漬物様_182時間の削減

監査対応の効率化

品質管理部では、外部機関の監査対応も効率化された。

岡野氏は、「監査時にトレーサビリティ資料を求められることがあります。以前は紙データを事務所に保管していたため、取りに行く移動時間がかかったり、紛失していて探すこともありました。今はパソコンがあればその場で検索して提示できるので、時間短縮とリスク回避につながっています」と語る。

備後漬物様_監査対応の効率化

ペーパーレス化によるコスト削減

記録のコピーが不要になったことで、用紙代も削減された。

岡野氏によると、「製造現場から上がってきた記録は、ラミネート帳票に書いた後、原本を消して使い回していました。1日分の記録は必ずコピー機でコピーして保管していたので、その分の用紙代がまるごとなくなりました」という。

購買部:白菜受け入れで品質評価を数値化、
農家へのフィードバックに活用

画像取り込みで品質面も記録

購買部では、原材料の受け入れ時の品質・数量確認記録にi-Reporterを活用している。特に、主原料である白菜の受け入れ時の運用が特徴的だ。

村上氏は、「電子帳票導入前は、手書き帳票でトレーサビリティのために産地や車番を記録していました。今は画像を取り込むことで、白菜の大きさやしまり具合、あおばの量といった品質面も記録しています。問題発生時にさかのぼるためだけでなく、農家さんに帳票を送って品質向上に活用してもらっています。これが今回の最も大きな改善点です」と、紙帳票では実現できなかった新たな価値創出について語る。

評価点数の自動計算

白菜受け入れ帳票には、品質を数値化する工夫が施されている。

谷本氏は、「白菜受け入れ時に使用する帳票では、届いた白菜の写真を撮り、大きさや鮮度を評価します。芯の温度が30度以下なら正常、30度を超えたら『基準違い』と表示されます。大きさや巻きの状態はプルダウンで選択でき、それぞれの状態に応じて点数が自動計算されます。いずれかの項目に『基準違い』『異常』『要報告』があると、全体評価が『不可』となる計算式をExcelのIF文で組み、i-Reporterで反映しています」と説明する。

この仕組みにより、感覚的だった品質評価が数値化され、客観的な評価が可能になった。

備後漬物様_数値化

農家へのフィードバックで原料品質向上

評価データは農家にフィードバックされ、品質向上に活用されている。

村上氏は、「当初の目的はペーパーレス化でしたが、電子帳票を知ったときに農家へのフィードバックに使えないかとシステム担当者に提案し、導入しました」と、当初の目的を超えた活用方法を自ら提案したことを明かす。

運用開始から3~4ヶ月だが、すでに農家からの反応があるという。

「良い評価を送ると、”やりがいにつながります”と農家さんより反応をいただきます。他の農家さんの評価が良い場合、農薬や栽培方法に問題があるかもしれません。各農家で作り方が違うので、うまくいっている農家を参考にしてもらえれば、主原料の品質向上につながり、会社の利益やお客様への良い商品提供に大きく貢献できます」(村上氏)

備後漬物様_原料品質向上

帳票の統合と効率化

受け入れ帳票では、複数の紙帳票を1つにまとめる工夫も行われている。

村上氏は、「数枚あった帳票が一つにまとまり、枚数が減ったのも効果の一つです」と語る。

共通項目をまとめ、プルダウン選択で入力を簡略化することで、記録の効率化と正確性の向上を両立している。

営繕課:屋外点検を効率化、CSV出力で集計作業を大幅削減

3つの設備点検帳票を運用

営繕課では、排水処理施設、受電設備、冷水処理設備の3種類の帳票を運用している。

営繕課の西川氏は、「営繕課では三つの帳票を使用しております」と説明する。

排水処理施設の帳票は、工場から排出される排水を化学的・微生物分解で処理し、福山市の水質基準に合わせた濃度で排出するための記録だ。薬品使用量、水温、pH濃度などを記録し、データを積み重ねてグラフ化する。月次、年次、長期スパンで異常がないか、季節ごとの変化を確認するために使用する。

受電設備の帳票は、高圧電力を利用するため高額な電気代が発生することから、毎日1回、高圧線キュービクルと呼ばれる受電設備の各メーターを記録する。データをExcelに入力してグラフ化し、日次、週次、長期スパンで電力消費の推移を確認する。

冷水処理設備の帳票は、特にグラフ化はしていないが、温度推移などを確認するために使用している。

屋外点検での雨天対応

営繕課の点検は屋外作業が多く、天候に左右されやすい。紙帳票では雨天時の対応が課題だった。

西川氏は、「営繕課は屋外での点検業務が多く、天候に左右されます。雨が降ると紙帳票は破れたり、にじんだりして、後で見返せなくなることがありました。i-Reporterはカバーに入れて作業できるので、雨天でも問題なく記録でき、とても助かっています」と、雨天時のメリットを語る。

備後漬物様_iPadのカバー

CSV出力で集計作業を効率化

営繕課では、紙記録後にExcelへの手入力が必要であったため、かなりの工数がかかっていた。タブレット導入によりCSV出力が可能になったことで、集計作業が大幅に楽になった。

西川氏は、「紙帳票のときは紙からExcelに転記し、そこから表を作成していました。i-Reporterではcsv出力し、必要な項目をマクロで抜き出してグラフ化できるので、作業が効率化されました」と説明する。

製造側や白菜のトレース帳が紙作業の電子化であったのに対し、営繕課では紙記録後にExcelへの手入力が必要だったため、「かなりの工数がかかっていた」という。「タブレット導入によりCSV出力が可能になったことで、集計作業が大幅に楽になり、喜ばれている」(谷本氏)

紙帳票レイアウトの維持が重要だった理由

営繕課でも、紙帳票のレイアウトをそのまま維持できたことが重要だった。

西川氏によると、「紙で使っていたレイアウトをそのままi-Reporterで電子帳票化できました。若干崩れた部分はありますが、基本的には似たようなレイアウトです」という。

複雑な設備点検の帳票を一から設計し直すのは困難であり、既存のレイアウトを維持できたことで、スムーズな移行が可能になった。

記録は会社を守るため――食品製造業におけるDX推進の提言

正確な記録の重要性

村上氏は、導入を検討している企業に向けて、記録の重要性を強調する。

「帳票は基本的に会社を守るためのものです。電子帳票化はペーパーレス化だけでなく、正しい情報を記録することが目的です。当社では多くの外国人スタッフがおり、プルダウン選択など記入が少ない方式の方が、正確な情報を残せます。食品製造業において記録は商品と会社を守るために最も大事なものですので、正確な情報を記録する上でも電子化を取り入れるべきだと思います」

現場主体のDX推進の重要性

村上氏は、DX推進において最も重要なのは「現場主体」であることだと提言する。

「DX導入で一番大事なのは現場主体で進めることです。システム部門が主体になると、実際の運用がうまくいかないことがあります。現場が主体となってシステム部門を巻き込み、一緒に進めることが最も重要だと考えています」

この言葉は、備後漬物のDX推進が成功した本質を表している。DX推進室と各部署の兼務者が連携し、現場の課題を現場の視点で解決していく。この体制があったからこそ、わずか1年で複数部門への横展開が実現できた。

今後の展望:データ活用による持続的な改善サイクルの構築

蓄積データの活用計画

現状では電子帳票として使用している段階だが、今後は蓄積されたデータを活用し、生産部の生産計画や機械稼働率の検討材料として各部署に提供することを目指している。

DX推進室の彌重氏は、「現状は電子帳票として使っているだけですが、今後は蓄積されたデータを活用して、生産計画や機械稼働率の検討材料として各部署に提供したいと考えています」と語る。

備後漬物様_各部署への情報共有

PLCとの連携とBIツールでの可視化

2025年10月からは、設備のPLCからデータを取る取り組みとBIツールを使った可視化も開始予定だ。

彌重氏は、「生産ラインがどれだけ止まっているか数字として見えていません。それを明確にすることで、原因を突き止められると考えています」と説明する。

「現状では生産ラインが止まっても、現場から離れている人間には原因がわかりません。データとして可視化することで、なぜ止まっているのか、何が原因なのか、スムーズに動いている理由は何かを明確にできます。それをもとに改善を進め、全体が均等に動いて生産数を上げることにつなげたいと考えています」(彌重氏)

これらのデータ類を、PLCやi-Reporterを使って、統合的にBIツールでまとめた形で全社員が見れるように、さらには経営層にも把握してもらうように活用していく計画だ。

備後漬物様_PLCとBI

継続的な改善活動

備後漬物のDX推進は、単なるペーパーレス化に留まらず、データ活用による持続的な改善サイクルを構築しようとしている。現場主導で始まったDXが、今後は経営判断にまで活用される基盤となっていく。

多くの外国人スタッフやベテランが活躍する現場で、デジタルツールを活用しながら、正確な記録を残し、品質を向上させ、生産性を高めていく。備後漬物の取り組みは、多くの食品製造業にとって参考となる事例だろう。

備後漬物様_データ活用と生産性向上

導入企業プロフィール

備後漬物株式会社

設立:
1946年
本社所在地:
〒720-2413 広島県福山市駅家町大字法成寺1613-47
事業内容:
▼主要事業
漬物・キムチの製造販売を中心とした食品製造事業を展開しています。本社工場(広島県福山市)と関東工場の2拠点で生産を行い、関東、関西、九州の3営業拠点を通じて全国に商品を供給。

▼グループ事業
漬物製造以外にも多角経営を推進しており、商業施設でのたこ焼き販売「たこ風船」、冷凍食品事業「岡本食品」、鶏卵加工事業「福山コープ」をグループ企業として展開。
オフィシャルサイト

導入支援企業

株式会社ケイズ

事業内容:
株式会社ケイズでは民間企業、官公庁、学校、病院など業種特化部門体制とし、より専門的に知識を集約し、顧客視点でのシステム導入をしています。また、ICTインフラ構築、サイバーセキュリティ、データセンター、ほかIT全般にわたる様々な商品、技術に対する特化部門が連携し、企画導入からメンテナンスまで一貫してサポート致します。私たちは付加価値提案を目指し、顧客満足の定義を「お客様とともに企業価値を高める」として、常に最高の技術力でご提案いたします。
オフィシャルサイト
  • その他製造業 300-1000人未満

    ・20箇所の測定記録がボタン一発
    ・数千枚の膨大な紙帳票の電子化が出来て一元管理化
    ・点検、記録時間の大幅削減
    ・ConMas IoTを追加した事により入力工数が5分→1秒(1回分)
    システムの完成度、マニュアルを含むサポート体制のレベルが非常に高いです。
    全てマニュアルがあり、内作で実施可能な事が多いです。

  • 自動車・輸送機器 100-300人未満

    ・紙媒体では無く、タブレットによる入力のため基本的にタップするだけで簡単に記録が行えます。
    ・保管の利便性が上がったうえ、直ぐに欲しい日報が見られるようになった。
    ・今まで使っていた帳票そのままのイメージで電子化できたのは良かったです。
    ・入力する側も簡単操作で混乱を招くこともありませんでした。
    ・複数の部署が行っている様々な記録が一元管理出来るようになった点はとても良い改善になりました。

  • 鉄・金属 20-50人未満

    元はエクセル。使い方無限大。
    まずはエクセルで雛形を作成。入力セルに属性を付与。
    サーバーにアップしたら専用ソフトで設定を行う。終わったらテストして問題なければ公開。
    と、ここまで一切プログラムを組む必要がありません。
    入力する項目が多ければ多いほど設定は大変ですが、慣れてしまえばまったく問題なし。
    エクセルの関数も全てではないが使用可能。
    設定次第で使い方は無限大でとても使いやすいアプリです。

  • 食料品 300-1000人未満

    ・人が手書きするより読みやすい。管理者の記録確認の負担が軽減される。
    ・紙だと記録→基準と照らし合わせて判断の2ステップが必要だったものが計算式に判断を任せる事ができる。
    ・逸脱時に早く気付く事で損失が少なく済み、品質安定にもなる。
    ・サーバー送信した情報はリアルタイムで遠隔確認できるのも良い。
    ・写真をとってその場で記録に追加し、タイムスタンプも自動で付与できるので、客観的証拠となり得る記録をとるハードルが下がった。
    ▼デジタル化した現場帳票名
    異物検出器の動作確認記録
    体調チェックなど

  • 自動車・自転車 1000人以上

    現場にもなじみやすいi-Reporter
    ・承認経路設定が簡単で使いやすい
    ⇒取扱説明書を熟読しなくてもある程度は感覚で設定が出来る⇒属人性が少ない
    ・現場での作業が簡単になる(現場の声)
    ⇒現物の写真を撮りながら、その場で異常時の報告が出来る
    現場作業で必要なエビデンス蓄積、管理に大きく役立っています。
    i-Reporterを導入したことで、帳票の統一化、管理のしやすさ、承認依頼~承認作業、情報の蓄積と呼び起こし/紐づけが簡単になり、作業時間が約50%程度削減されました。

  • その他製造業 100-300人未満

    if文などがExcel関数が使える点がExcelユーザーには導入しやすく、まずExcelでフォーマットを作り、関数もExcelに書き込んでおけば取り込むだけで良いので取込機能の使い勝手も良いと思います。
    工程管理や製品管理の帳票を作り、Motionboardと連携させることでBI分析が出来るようになったことは非常にメリットを感じます。

  • 一般機械 1000人以上

    従来、紙に手書きして管理していた工場内品質チェックシートをiPad入力→データのDB登録→帳票の電子承認、ペーパーレス保存とすることが出来ました。
    各製品ごとの情報も上位システムから取込んでiPad上のチェックシートに反映することも可能。
    マニュアル、サポート等が充実しており、ある程度のスキルがあれば電子化を実現出来ると思います。
    ・加工工程
    ・組立工程
    ・運転工程
    ・出荷工程
    ・各工程日報作成
    に導入しています。

  • 一般機械 1000人以上

    操作感がスマホアプリと同じなので抵抗無く使用出来る。
    従来工場内チェックシートについては、
    現場で紙に記入→回収→ハンコ承認→回収→品管にてファイルして保管→保管期限が来たらスキャンしてPDF保存、廃却という作業が当り前だったがこれらの作業が全てペーパーレスで行える様になった。
    閲覧もファイルを探しに行かなくても机上のPCから行う事が可能となった。
    また、データの集計・分析は、都度紙のチェックシート情報をExcelに入力する作業が必要だったが、データベースから抽出することが可能となった。

  • ソフトウェア・SI 20-50人未満

    ・ネイティブアプリで使いやすい。UIは分かりやすい。
    ・オフラインでも使える。
    ・今まで使ってきたExcel帳票をデザインツールに取り込んで、少し編集するだけで電子化できる。
    ・ラベル機能もあり分類しやすい。
    ・ペーパーレス化のファーストステップとして導入しやすい。
    ・印刷や判子作業がなくなり、コストを削減できる。
    ・帳票の紛失や記入ミスを防止できる。

  • 電気・電子機器 1000人以上

    点検シートや進捗表などの帳票を電子化し、ペーパーレスを実現できた。また、Excelベースに作成できるので、移行も現場の抵抗が少なく、スムーズに電子化できた。
    現場での点検等に使用している。紙の管理が不要になり、工数削減・コスト削減につながっている。また、データ化することで集計や実績の分析にも応用できている。

  • 電気・電子機器 100-300人未満

    Excelの単なる電子化だけでなくデータの2次活用も行いやすいです。システムに詳しい人でなくても紙帳票の電子化なら感覚的な操作で実現できます。
    製品の製造にたくさんの紙帳票を添付して工程流動していたものを、電子化することで単純に紙資源の削減と、部門間をまたぐ製品の移動もある中、帳票をどこからでも参照できる点が良かった。今後は取得したデータの2次活用も積極的に進めたい。
    お金をかけてシステムを導入すればすぐに改善効果が得られると過信せずに、工夫して利用して得られる効果を大きくしていくとよい。

  • 自動車・輸送機器 100-300人未満

    ・QRコードを使用して入力の手間を削減できる
    ・帳票フォーマットがExcelファイルから作成できる
    ・現場の紙に記載される情報をインプット、集計する時間の短縮を目的に導入しました。
    ・まだ、集計までは活用できていませんが、手書きのため読めないといったことはなくなりました。
    ▼デジタル化した現場帳票名
    稼働日報

  • プラスチック製品

    ・紙の帳票から大きく変更せずに構築・運用が出来た。
    ・導入前にハンズオンセミナーへの参加にて、構築の敷居が高くなかったことで、構築期間も短期間で運用まで可能となった。
    ・主に製造現場での生産記録に使用しており、iPadでの入力対応もすんなり受け入れができたこと
    ・上位基幹システムとデータ連携することで、入力ミスと紙の削減に大きく貢献
    ・BIツールへの表示により生産状況が一目で分かるようになった

  • 電気・電子機器 300-1000人未満

    チェックシートの電子化することによりペーパレスを実現。また、保管場所確保と保管場所への運搬を削減。
    入力チェック機能により、ヒューマンエラーの抑制を実現できた。
    ドキュメント管理機能により、必要な時にスムーズに検索が可能となった。
    紙運用だと保管期限が長いほど、保管場所の確保や検索に時間を要し効率が悪かった。電子化により保管場所の削減や費用削減、検索時間短縮なメリットの方が多かった。

  • 一般機械 1000人以上

    電子化推進に欠かせないツールになりました
    ・ローコーディングでプログラムスキルのない新人でもすぐに開発可能な点
    ・基幹システムからのマスター取込連携や他システム、データ分析システムとの連携機能など
    ・新機能追加が頻繁にあり今後も活用の幅が広くなる製品
    ・設備点検チェックを紙で運用していたが、電子化することで検索、紙の保管場所削減、異常時の検知などの課題解決になった

  • 一般機械 20-50人未満

    ・ワークフローが簡易的だが充分使える。弊社の場合「担当」⇒「調査」⇒「承認」程度なので権限、メールアドレスの設定のみで簡単にワークフローが実現できる。又、承認のみでなく変更依頼、変更連絡のワークフローも上記設定のみで簡単に設定できる
    PCにてサンプリングしたデータをQRコードへ埋め込み(EXCELにて自動でQRコードを作成)、設計検証書類作成時に手入力しなくでも、それを読み取る事により複数のクラスターに分解して一度に入力することができる 。業務効率UPに威力を発揮している。

  • その他製造業 1000人以上

    現場DXを進めるデータロガーとして活躍。
    IoT機器等で現場情報の収集を進めていますが、人でしか記録できない業務もまだまだ多いのが現状です。
    そこで統一した収集フォームをi-Reporterで用意することで手間なく統合データウェアハウスへ連携、運用することが可能に。収集項目が増えた場合もフォーム修正だけで済む。
    属人化していた現場データの収集を、統一フォームで運用することで突然のデータ収集ニーズの変更にも容易に対応。
    複数拠点で同様のデータ収集を行いたい場合の管理が飛躍的に楽になりました。

  • 設備(建設・建築) 100-300人未満

    ・帳票を非常に簡単に作成できる、サポートも充実
    ・数値入力時、閾値設定が可能で記入漏れを防ぐことができるようにもできる。
    ・Excelを簡単に帳票化でき、数値、文字、写真のインプット方法も豊富。写真と図面を同時に配置でき、顧客プレゼン等もしやすく助かっています。
    ・従来のExcel書式のフォーマットをそのまま利用することが可能で非常に使いやすい。
    ・以前までは帳票類については紙ベースであり、膨大な書類の整理・検索に余分な時間・労力を費やしていましたが、経費削減・業務効率化にも役立っています。

  • プラスチック製品 100-300人

    ・使い慣れたエクセル帳票の形のままで電子化できる
    ・帳票の全データが、再編集履歴も含めて自動でデータベースに保管される
    ・紙ベース時には集計出来なかった部分までデータベース上で瞬時に検索や集計が可能になった。(例:日付や曜日、期間・担当者・機械・製品・色など)
    ・編集の履歴が正確に残るので、変更者や内容の確認が正確にできる
    ・集計時間の短縮(月報の場合、データ作成のみなら7時間 → 5分)
    ・データさえあれば即座に集計できるため、依頼者を待たせることがほとんど無くなった。

  • プラスチック製品 100-300人

    集計だけならデータベース上だけでなく、帳票完了保存時に排出設定できるcsvデータをバッチやマクロで一括処理することでも作成可能です。
    未経験で集計処理を一から全て作るのには苦労しましたが、電子化の効果は絶大でした。
    もう手書きの日報には絶対に戻れません。

  • 運輸 300-1000人未満

    ・現在使っているExcelをそのまま活かして電子化することができる。
    ・Excelの関数、計算式をほぼそのまま維持できる
    ・入力された内容に応じて、メール通知できる
    ・従来、Excelの空フォームを印刷⇒バインダーにセット⇒現場で紙に手書き記入&スマートフォンで写真撮影し、事務所に戻ってきてからExcelに「清書入力」⇒スマートフォンを繋いでExcelに写真貼り付けという工程で行っていた報告業務を、iPadで完結できるようになった。
    ▼デジタル化した現場帳票名
    安全パトロールチェックシート

  • 電気・電子機器 100-300人未満

    ・紙運用書式を電子化する際に、専門的な知識が無くてもExcelベースで帳票を作成することができた。
    ・データ集計もCSVファイルでデータをダウンロードでき、写真も同時に落とせるので使い勝手がいいです。
    ・iPad、パソコンの両方で使用出来るので、現場での帳票記入はiPad、その後詳細や長文を追記する際はパソコンで出来るのが良い。
    (工程内不良や出荷前検査記録を紙運用から電子化してデータで運用することはできましたが具体的な数値で出せる導入効果はこれからの運用方法次第です。)

  • その他製造 300-1000人未満

    ・端末を選ばず入力することができる
    ・既存の帳票レイアウトを崩さずDX推進が可能
    ・独自のマスターが作成可能
    ・CSVでクラウドサーバーに保存されるため社内システムとの連携が可能
    ・一つの帳票定義で複数の帳票が作成可能
    ・入力率の向上
    ・入力時間の削減
    ・紙→社内システムに手動入力からi-Reporterの入力のみでシステムに入るようにしたため事務業務の効率化
    ・競合他社との差別化

  • その他製造業 1000人以上

    日々の品質特性データなど今まで紙ベースで管理していたものがデジタル化され、いつでも参照できるようになったので品質管理をする上で非常に助かる。帳票定義作成もエクセルベースで作れるので慣れれば簡単に作れる。
    品質管理データの傾向を一度に抽出できるため、今生じている問題が過去にどのようなトレンドで推移していったのかをすぐに知ることができた。

  • 設備(建設・建築) 1000人以上

    ・管理番号を手入力で行っており、間違いや手間がかなりありましたが、管理番号をバーコード化して、それを読み込むことで一瞬で入力が可能に。これにより入力ミス防止と時間の短縮に。
    ・必須入力機能があることにより記載漏れを防げた。
    ・日時は自動入力機能があることにより、より正確に管理できる。
    ・これまで書類を遠く離れた部署まで出向くことなく書類を提出することができ、かなりの時間節約に。
    解決できた課題・具体的な効果
    ・誤字の防止、時間短縮
    ・記載漏れ防止
    ・日時入力の精度向上

  • 電気・電子機器 20-50人未満

    導入当初は今まで生産現場で紙で使用していたチェックシート等の電子化で利用していたが、i-Reporter帳票はページ数を気にせずに作成できることがわかった。
    ページの送り戻しが容易で、帳票のページ数が増えても違和感なく使用ができる
    ・紙帳票だと1枚に収まるよう、必要最小限のチェック項目や文字で表現しなければならなかった。
    ・写真等を用いたチェックシートも可能であることから、手順書兼チェックシートのような運用も可能となり、担当者不在時でも簡単にチェックシートを利用することが可能となった。

  • その他製造業 1000人以上

    ・容易な帳票設計
    ・現場ニーズにこたえられる多様な機能
    ・データ活用のし易さ
    ・特別なITスキルがなくても帳票の開発が可能
    ・現場業務で必要とされる細かな機能が使いやすい形で実装されている
    ・加工し易い形式でデータが格納され他システムとの連携がし易い
    ・現場のペーパーレス化
    ・データの集約問題
    ・写真データのセキュアな管理
    ・従来のExcel帳票をそのまま電子化できたため、効率的に移行が可能だった。
    ・ペーパーレス化により一先ずデータを1か所に集めることができた。

  • 一般機械 20-50人未満

    ・ISO9000関係のEXCEL帳票をそのままi-Reporterへ移行できるため、簡単にペーパーレス化が実現。
    ・今までのEXCEL様式の為、現場にも直ぐに受け入れられた。
    ・審査、承認のワークフロー設定が標準機能で設定できる。
    ・審査、承認依頼等のメール通知が簡単に設定できる。
    ・別の測定器による測定データをEXCELにてQRコードに変換しておけば、i-Reporterで読み込むだけで測定値が入力され転記作業が不要に。
    ・各種報告書の入力時間が短縮できた。又データの共有も可能となった。

  • 自動車・輸送機器 100-300人未満

    紙からi-Reporterによる入力へ変更することでデータ活用が可能になり、探す手間、データ活用の幅が広がった。
    紙からの転記作業が削減され、データの2次活用が可能となりました。
    またロット管理で使用することで、ロットの進捗管理が可能となり、現物を探す手間が省けました。
    ▼デジタル化した現場帳票名
    ロット管理票

  • 建築・鉱物・金属 1000人以上

    ・帳票デザインを自在に設定可能である。
    ・アプリ提供があり、ブラウザを介さないのでセキュリティ対策が打ちやすい。
    ・工場にネットワークを構築していない中でも、SIMフリーのタブレットにアプリをインストールすることで、現場で記入した電子データと社内ネットワークPCの電子情報のやり取りが可能となった。
    ペーパーレスの達成に向けた動きの主戦力ツールとしてメリットが得られると考えています。
    ・ペーパーレス/印刷手間/現場配布の手間 等
    ▼デジタル化した現場帳票名
    始業前点検表

  • 食料品 300-1000人未満

    工場で製造するものが違えば日報も違うので、それぞれの日報に合わせた作りができ、選択入力や簡単な関数も使えるので作業負荷軽減に。
    又、DBを使ってデータの登録や取得を行い、仕掛品の在庫管理や保守点検の管理を運用に合わせて作成出来た。
    今までの転記作業は、電子帳票にすることでDB連携ができ、二重作業を削減出来た。
    1工場では、すでに日報の50%は電子化されていて、仕掛品の在庫管理等、紙で出来なかったことが実現できている。
    ▼デジタル化した現場帳票
    保全伝票・報告書
    在庫管理日報
    勤怠管理日報

  • 一般機械 100-300人未満

    社内のペーパーレス化のファーストステップとして大きく貢献
    ・Excelで画面設計ができる為、入力帳票の画面レイアウトの修正等が容易である。
    ・Excelの関数式も一部利用できる為、入力内容に対して関数ロジックを組み込めることが便利。
    ・自分たちで開発できるため、社内のITリテラシーの向上につながった。
    ・工場内の現場作業者の実績管理として活用し、ペーパーレス化を実現
    ・実績記録作業時間の短縮(人件費の削減) 及び 記録ミスの低減
     ⇒ 導入してから約1年程度で投資費用の回収目途が立った。

  • その他製造業 300-1000人未満

    ・Excelフォーマットからの作成なので、現在使用しているExcelフォーマットを使える。とっつきやすい。
    ・選択肢を選ぶことができる単一選択・複数選択を活用したり、禁止文字の設定で表記ゆれが改善し、集計の効率化につながった。
    ・Gateway連携で標準機能にないことも対応可能(入力したデータからグラフを作成する、対応していない関数計算ができるなど。)
    ・マスタから規格値や単価、機械№などのデータを簡単に引っ張ってくることができるので、製品ごとの基準値の表示やロスの計算など活用の幅が広がる。

  • 食料品 300-1000人未満

    製造現場の紙帳票とシステム入力作業を削減
    ・Pythonスクリプト連携を使うことで自由度が格段にアップした。細かいValidationチェックや、Python内でPostgreSQL参照もできるので、電子帳票を超えて一つの動的なアプリケーションのレベルに到達できた
    ・製造の指図書を電子化した。今までは紙に記入した製造実績を1枚ずつシステムに手入力していたが、iPadからシステムに実績データが反映されるようになり、入力の人件費削減と紙の撤廃を実現できた。
    ▼デジタル化した現場帳票
    製造指図書

  • 自動車・輸送機器 100-300人未満

    この商品は、プログラム言語が不要で、専門スキルが無くても、WEB帳票が作成出来るという事で導入させて頂きました。導入時の無料セミナーも手厚く、無知であった私でも、無事に導入する事が出来ました。今までは手書きで書いていたチェックシートや、作業日報などのペーパーレス化、リアルタイムの見える化、見せる化も出来て、価格感的にも中小企業でも手が届く価格帯で、導入出来て良かったと思っています。
    現場に行かないと見れなかったデータや記録が遠隔地からでも見れる様になり、アクションが早く取れる様になりました。

  • その他製造業 100-300人未満

    応用が利く、Excel利用者には導入しやすい製品
    ・Excelで帳票レイアウトを作成出来るところ
    ・Excel関数をそのまま利用可能なところ(一部のみですが)
    ・元々Excelから紙印刷して利用していた帳票をそのままデータレスに出来る
    ・馴染みがあるので使いやすい
    ペーパーレスやサーバにあったExcelの統合などももちろんですがMotionBoardとの連携によりリアルタイム性を持った分析が可能となった。
    ▼デジタル化した現場帳票名
    製品管理
    工程管理
    点検管理
    装置管理

  • 自動車・輸送機器 1000人以上

    ConMasGatewayやAPI機能が秀逸
    i-Reporterで記入した内容がデータ化され、外部システムとの連携も可能という所に魅力を感じています。
    どうしても人による判断が必要な作業(点検など)については中々自動化できないという所もあるので、どんどん活用していきたいです。
    記入ミスや記入モレを確認する作業や、紙にある情報を1枚1枚見比べながら計算をするなどの集計作業が廃止できました。→およそ480時間/月の工数削減
    ▼デジタル化した現場帳票
    点検表
    品質管理帳票

  • 飲料・たばこ・飼料 300-1000人未満

    解決できた課題・具体的な効果
    ・計算ミスが無くなった。
    ・残業時間を申請する紙を今まで手書きで記入していたが、注意していても計算間違いが見られていた。
     サポートwebから問い合わせを行い、自動計算の設定方法を教えてもらい、i-Repoでするようにしてからは計算ミスが無くなり、確認者の作業時間が大幅に減った。
    ▼デジタル化した現場帳票名
    マイクロピペット精度確認表
    超勤申請書

  • 電気・電子機器 20-50人未満

    ノーコードで帳票アプリ開発、サポートも満足
    ・帳票デザインがExcelで作れるので、要件定義段階でのイメージ共有や調整したデザインがそのまま実現できる。
    ・色々な入力方法がノーコードで実現できるので、帳票開発が早い。
    ・Excel計算式やネットワーク機能を組み合わせて、複雑な判定や制御が容易に実現できる。
    ・困ったときは、サポートWebに問合せると解決策まで検討して頂ける。何度も助けられています。
    ▼デジタル化した現場帳票
    保安点検調査票
    工事帳票
    見積書

上記のレビューは、ITreview(https://www.itreview.jp/products/i-reporter/reviews)より引用しています。
※ITreviewは実名・企業登録制のレビュー投稿サイトで、現場担当者の生の声が数多く掲載されております。

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